塩ワイフさんからもご指摘があったように意外とK-1とPRIDEの
ルールの違いを知らない方が多いのでここで説明いたします。
しっかり心に刻んでおくように。
K-1とは空手、カンフー、キックボクシングなどの立ち技格闘技
(いわゆるパンチ、キック、膝蹴りなどの打撃攻撃を主とする格闘技)の
最高峰を決めるために開かれたイベントです。
基本的に試合が汚くならないように「つかむ行為」「投げ」「倒れた相手への加撃」などが
禁止されていて、純粋にパンチとキックだけで勝敗を決めます。
時間もボクシングのように3分X3ラウンド制。
対してPRIDEは全ての格闘技が対象となっていて
パンチ、キック、投げ技、関節技、つかみ行為、倒れた相手への加撃も有効です。
限りなく喧嘩に近いルールです。何でもありなのです。
そのためK-1ルールでしか戦ってきていない打撃系格闘家などが
柔道などの組み技系格闘家に投げられて関節技を極められてしまう事なども
しばしば。オールラウンドで何でも出来ないとすぐに負けてしまいます。
時間も15分・8分・8分の3ラウンドという非常に変則的なものです。
魔裟斗などもK-1チャンピオンですがPRIDEに出場したら1分も
もたないでしょうね。
一時期、K-1からも移った選手がいましたが勝てるレベルではありませんでした。
ですからK-1の選手はほとんどPRIDEなどの総合格闘技のルール
では戦いません、その怖さを知っているからです。
その中でK-1からPRIDEに移ったミルコというのは相当凄い事で、
また、パンチとキックだけで勝ってしまう事などは奇跡に近いです。
最終的にミルコはPRIDEの無差別級のチャンピオンになりますが
その最後の最後までパンチとキックだけで戦います。
当然PRIDEで優勝すれば世界で一番強い男になる訳ですから。
60億人の頂点。
そこには内戦で亡くした父と幼少期の壮絶な記憶があるのでしょう。
強くなければ生きていけないという記憶が。
チャンピオン、ヒョードルとの一戦の前にPRIDE側が作った煽りV。
是非見てみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=ytY1iC-besQ